June 24, 2009

東芝T-01Aが011から始まる番号へ電話をかけられない件

先週発売開始された東芝製のWindows Mobile機"T-01A"ですが、011から始まる番号へ電話をかけられない、という不具合が発生してしまいました。

国内電話が国際電話に? ドコモ端末また販売停止
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090622/biz0906221756009-n1.htm

要するに、国際電話識別番号(国際プレフィックス番号)が日本では現在"010"であるところを、アメリカ/カナダなどの"011"でプログラムしていた、ということのようです。(ちなみに、ヨーロッパでは"00"であることが多いようです)

※これ、設定可能にしておかないと、逆にアメリカで"011"から始まる番号が国際電話と認識されない、とかなりそうですね。

Windows/WindowsCEではこのような地域によって異なる文化的な差異を"ロケール"または"NLS関数"によってハンドリングしています。たとえば日本のロケールIDは0x0411です。この情報はOSのビルド時にwince.nlsというバイナリデータファイルにまとめられ、OS起動時にカーネル内に読み込まれます。

OSが起動した後は、たとえばGetDateFormat()、GetTimeFormat()のようなNLS対応のAPIにより利用されるわけですが、国際電話識別番号はNLS関数により取得することはできないみたいですね。

その代わり、現状ではTAPIの"場所の設定"で国際電話のときの電話番号パターンを設定できるのですが、これはロケールにより自動で切り替わるようにはなっておらず、事実上使えないですね。(CE6でもロケール0411の場合の国際プレフィックスの規定値が"001"のままなのが笑えます) CellCore/exTAPIには何らかの仕組みがあるのでしょうか?

ちなみに、NLS対応のWindows CE APIは以下でリストされています。

National Language Support (NLS) Functions
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa912043.aspx

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June 11, 2009

真のネットブック(補足)

先週開催の台湾 Computex 2009にて、Netbook/SmartbookやMIDカテゴリの製品デモが多数出品されたようです。

動画:Eee PCにファンレスのAndroid & 1GHz Snapdragonモデル
http://japanese.engadget.com/2009/06/01/eee-pc-android-and-1ghz-snapdragon/

↑Androidベースだそうです。

動画:NVIDIA TegraベースのミニノートMobinnova élan
http://japanese.engadget.com/2009/06/03/nvidia-tegra-mobinnova-elan/

↑Windows CEベースのデスクトップにMacOS Xみたいなラウンチャーが...

【COMPUTEX 2009レポート】Acer、AtomベースのAndroidネットブックを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090603_212191.html

↑こちらはx86ですがAndroid OSです。

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Wind River Systems買収

以前VxWorksをやっていて、現在はLinuxベースのソリューションに移行しつつあるWind River Systemsですが、Intelに買収されたようです。Computex期間中にひっそりと発表されました。

Intel、組み込みOSのWind Riverを8億8400万ドルで買収
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0906/05/news021.html

米Intel、組み込みOS大手の米Wind Riverを8億8,400万ドルで買収
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/05/011/index.html

Intelが本気で組み込み系にコミットしてきたのか?
はたまた将来のAtom Z系"Moorestown"のOSとしてMS製以外のオプションを残しておこう(あるいは取引材料に使う?)ということでしょうか?

【COMPUTEX 2009レポート】Intelウルトラモビリティ基調講演
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20090605_212525.html

ちなみに、Intelには通信系のXScaleコア製品は残っています。

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June 05, 2009

Windows Mobile 開発者向けセミナー

6月1日に新宿のマイクロソフト社セミナールームで開催された「Windows Mobile 開発者向けセミナー」をちょいとのぞいてきました。

今回の主題は「Windows Marketplace for Mobile」とWindows Mobile 6.5で、日本でもMobile 6.5をターゲットにMarketplaceサイトの運用が始まるとのこと。ただし、現在6.5デバイスの発売は未定で、予想としては年末までに始まるかな???というところです。

Windows Marketplace for Mobile
http://www.microsoft.com/japan/windowsmobile/win-dev/marketplace/default.mspx
(こちらで後ほど今回のセミナー資料とプレゼンビデオが公開される予定です)

MS、Windows Mobile版マーケットプレイスを説明 - 開発者向けセミナー
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/03/006/

さて、実機の発売はまだまだ先なのですが、6.5開発用Developer Toolkit (SDK Addon)と英語版6.5エミュレータイメージがリリースされたとのこと。これを利用してWM 6.5がどんなものか雰囲気は味わえるのではないかと思います。

Windows Mobile 6.5 Developer Tool Kit
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=en&FamilyID=20686a1d-97a8-4f80-bc6a-ae010e085a6e

Wm65pro_2

おまけ

Windows Mobile 6.5 SDKの目玉は"Gesture API"と"Wigets"のようです。それでWM6.5ではここで紹介されているような、iPhoneのスライドみたいなことができるんですね。

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June 01, 2009

真のネットブック

2009年の現在、"ネットブック"と言えばx86ベースのミニノートPCで、日本ではほぼWindows XPが動いているというイメージですが、海外では必ずしもWindows OSでなくてもよいのでは、と考えているような節があります。

インテルのAtom Zシリーズ後継といわれる"Moorestown"は(ネットブックではなく)MIDやSmartPhoneをターゲットにしているという話ですが、試作機で動いているOSはLinuxベースのMoblinだったりします。

Intelが支援するネットブック専用OS『Moblin』
http://wiredvision.jp/news/200902/2009020219.html

これに対抗すると言われている nVideaの"Tegra"やQualomm "Snapdragon"はARMベースでありながらネットブックとほぼ同じ筺体に入れられ、こちらが真のネットブックだと言わんばかりです。

NVIDIA、Tegraベースのミニノート試作機を披露
http://japanese.engadget.com/2009/04/02/nvidia-tegra/

Qualcomm、Snapdragonベースの「スマートブック」PCを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090601_212063.html

これらのシステムでは当然Windows CEやAndroid OS、ひょっとするとiPhone OSも動くかもしれません。

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一方、このような流れの逆コースをたどったのがNEC の「Lui RN」→「VersaPro UltraLite タイプVS」

自宅のPCをポケットに入れて持ち歩く――NEC「Lui」発表会
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0804/15/news141_2.html

Lui PCリモーターサーバボード(後編) - 外出先から動画を編集&サイトにアップも可能!
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/03/10/luiboard2/index.html

と来て....

NEC「VersaPro UltraLite タイプVS」
~世界最軽量を実現した約725gのスリムモバイルPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20090526_170002.html

NEC、世界最軽量PC「UltraLiteタイプVS」開発秘話
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/20090526_170017.html

Lui RN は TI OMAP採用のWindows CE 5.0ベース リモートデスクトップ(あるいはデスクトップビデオ転送)クライアントでしたが、立派なAtom Zベースのネットブックになりました。

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最後に、うちではPSIONの"Netbook PRO"と"HTC Shift"を飼っています。

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May 30, 2009

.NET Micro Framework: Porting Kit が MSDNでダウンロード可能に

以前こちらで紹介した .NET Micro Framework v3.0 Porting Kit ですが、現在MFチームでは組織替え&オープン化の取り組みが進んでいるようです。

マイクロソフト、.NET Micro Frameworkのコードを一般公開へ
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20392940,00.htm

これ以上の情報は結局MS担当者Blog にしかないのですが、ちょっと前のエントリをみると、v3.0 Porting KitがMSDN Subscriptionでダウンロード可能になっているようです。

Porting Kit Free with MSDN Subscription
http://blogs.msdn.com/netmfteam/archive/2009/04/29/porting-kit-free-with-msdn-subscription.aspx

実際にやってみたところ、確かにダウンロードできて、Keyも発行されました。また、すでにSP1がリリースされているようです。実際に商品化するには現在のところはライセンス(交渉?)が必要で、これがない通常のOSイメージは720時間で動作を停止すると書いてあります。

いろいろ見ているとなかなかハードルが高そうですが、時間のあるときにちょといじってみようと思います。

6月24日追記

Porting Kit 3.0ですが、現在はマイクロソフトのダウンロードセンターで普通にダウンロードできるようになったみたいです。

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=en&FamilyID=42ce8508-ff00-4ab8-8495-df587d77a8f2

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May 27, 2009

ESEC2009 まとめ

5月13日から15日の日程で「組込みシステム開発技術展」が東京ビッグサイトにて開催されました。
マイクロソフトブースを始め、各パートナーの展示ブースをちょっとだけのぞいてきました。

(Windows Embeddedに限らず)いくつかニュース記事が出ていましたので以下にまとめておきます。

ESEC2009 組込みシステム開発技術展
http://monoist.atmarkit.co.jp/tokusyu/esec2009/

ESEC2009 第12回 組込みシステム開発技術展http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/ESEC2009/

組込みシステム開発技術展レポート ~Atomプロセッサの多彩な応用事例を展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20090514_168550.html

「第12回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」リポート
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20090514_168598.html

国内最大規模の組込機器技術展「第12回 組込みシステム開発技術展」が開催
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/05/13/esec2009/index.html

ESEC2009-第12回 組込みシステム開発技術展 開催
http://gihyo.jp/news/report/2009/05/1601?page=1

展示されていた皆様、お疲れさまでした。

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April 02, 2009

Windows Embedded Server & MSDN Embedded Subscription

PC Watch にて、ESC Silicon Valleyの記事がいくつか掲載されています。今回のESC席上にて、マイクロソフトからWindows Embedded ServerMSDN Subscription Embedded が発表されました。

Microsoft、Windows Embedded ServerとMSDN Embedded Subscriptionを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0402/esc02.htm

記事およびMSの発表資料によると、Windows Embedded ServerのSKUは以下の3種類のようです。

- Windows Server 2008 for Embedded Systems
- Windows Server 2003 R2 for Embedded Systems
- Windows Server 2003 for Embedded Systems

これらの位置づけは現在のWindows Embedded Enterprse と同じく、組み込み用のアプリケーション制限をした上でのライセンス提供(バイナリは通常Server OSと全く同じ?)であると思われます。

とはいえ、現在のX86プロセッサにとってWindows Server 2003あたりは結構軽い処理となるはずで、あるいはServer 2008のServer Coreを使うという選択もあるかと思います。

一方のMSDN Embedded Subscriptionも組み込み開発者には長らく待ち望まれた提供形態で、今回Visual Studio 2008 Professionalとのバンドル製品として投入されます。MSのプレスリリースページによると、2009年7月1日提供開始と書いてあります。この日以降、既存のPremium Subscription保持者もダウンロード可能になるのではと考えられます。

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February 21, 2009

Windows Embedded Standard採用のアーケード基板(?)

セガより、いわゆるゲームセンター向けのゲーム基板プラットフォーム「RINGEDGE」「RINGWIDE」が発表されました。両機種ともOSには"Windows Embedded Standard 2009"を採用、とのことです。

セガ、業務用ゲーム汎用基板「RING」シリーズを発表。Windows PCをベースに2機種をラインナップ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090220/ring.htm

これまで他メーカーのアーケード基板でのXP Embedded採用がアナウンサされたことがありましたが、いよいよx86+Windows Embedded採用によるコストダウンが現実になってきましたね。

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January 05, 2009

Zune(とgigabeat)にうるう年バグ

2006年発売のZune 30と東芝gigabeat V/T で、うるう年の12月31日に正常動作しなくなる現象が世界的に発生していた模様です。

マイクロソフト Zune 30GBに閏年バグ、12月31日に動作停止 (追記:gigabeatも)
http://japanese.engadget.com/2008/12/31/zune-30gb-12-31/

ZuneとgigabeatはどちらもWindows CE (5.0?)ベースで動作するWindows Mobile PMC(Portable Media Center) Version 2と呼ばれるものです。また、ここにも書いているように、XNA Game StudioでZune用のゲームが開発できたりします。

“今年はMCEが普及する年になる”とゲイツ氏
~東芝のPortable Media Centerも登場 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0106/ubiq141.htm

東芝、Portable Media Center搭載のHDDオーディオプレーヤー『gigabeat S30』『gigabeat S60V』を28日に発売 http://ascii24.com/news/i/hard/article/2006/04/10/661624-000.html

いくつかの半導体メーカーではPMC用のチップを開発したりしていたのですが、PMC v2ではめでたくFreescale のi.MX31Lが採用されたのです。そこで、Zuneとgigabeatはともにi.MX31L用のWindows CE BSPを元に開発されたのではないか、という想像ができます。

で、最初はOALのバグかなと思ったのですが、どうもローダー内で"1980年1月1日からの経過秒数"→"年月日"に変換するところで無限ループに陥った模様。

Zuneとgigabeatが閏年の処理の問題でフリーズ
http://slashdot.jp/it/article.pl?sid=09/01/01/1247219

いま手元にFreescaleのコードがないので確認していませんが、わかったら続報を出します。(ローダーアップデート? できるように設計されているのだろうか...)

おまけ

Zune 30の分解写真です(写真をクリックすると拡大します)
http://www.bunniestudios.com/wordpress/?p=131

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